生命保険と相続

はじめに、相続というのは、人が亡くなったときに亡くなった方の財産（遺産）を、その方の親、妻、子供など、一定の血縁関係にある人「相続人」が受け継ぐことです。

相続人は、亡くなった方の土地や、建物、現金、預金のよなプラスのものと、ローンや、借金のようなマイナスのものを全て相続財産として受け継ぐことになり、受け継いだ相続財産によっては相続税がかかる場合があるのです。

では、生命保険と相続はどんな関係があるのかというと、生命保険の保険金というのは保険契約によって受けとるものなので、特別なケースをのぞけば受取人の個人の財産とみなされます。

つまり、相続財産には含まれないので、生命保険を活用することで相続対策ができる場合があるのです。

なぜ相続対策に生命保険が有効なのかというと、相続財産に相続税が課税される場合、相続が発生した日から10ヶ月以内に相続税の申告をし、納税は原則、現金で一括で払わなければいけないことになっているのです。

ですから納税資金の備えとして、生命保険に加入することは有効だといわれています。

次に、亡くなった後 相続人が現金や預貯金などをまとめて受けとると浪費しないだろうかと心配する方も多いため、生命保険を活用して生前のうちに生前贈与することも有効なのです。

また、生命保険は相続財産にふくまれないので、生命保険を活用して生前贈与をしておくことは相続税の軽減にもつながるので非常に有効なのです。

相続税の納税資金の備えや、生前贈与のために生命保険に加入する場合の注意点ですが、まず、ご自身の相続税がいくらになるのか？亡くなった後の納税資金が手元にあるのか？など、ご自身の現状を正確に把握する必要があるのです。

もし、生命保険で納税資金を備えるとすればいくらにするのか、どのような保険商品で備えるのかなど、しっかりと確認することが必要です。

なぜなら、契約の形態によっては死亡保険金を受け取ったときにかかる税金は異なってきますので、生命保険の契約形態にも注意が必要だからです。

生前贈与のために生命保険を活用する場合も、税金面も考えてどのような保険商品が最適なのかをしっかり比較するようにしましょう。

いずれにしても、相続対策として生命保険を活用する場合は、保険の無料相談などを利用して専門のFPと一緒にご自身の相続税がどのくらいなのかなどを確認してからどんな保険商品が適しているのかを相談されることをおすすめします。