老後の生活資金は自分で備える
個人年金保険は、老後の生活資金を準備するための貯蓄保険です。
公的年金の受け取り時期はどんどん先伸ばしになっていますし、受け取り金額もどんどん少なくなっているので、定年退職後に公的年金だけで生活していくのは困難な時代になっています。
現在、公的年金を受け取れる年齢は65歳からですので、60歳で定年退職した場合、公的年金を受け取るまでの5年間は、無収入となってしまいます。
今の時代は、公的年金があるから老後は安心という時代ではありません。いつ年金の支給開始の年齢が上がったり、支給額の減額があるか分かりません。
したがって、老後の生活資金は、公的年金をあてにせず自助努力で準備する時代だといえます。
個人年金加入のメリット
個人年金保険に加入するメリットは3つあります。
1、普通預金、たんす預金よりも確実に増える
今の時代は、銀行の普通預金に貯めていってもほとんど利息が付きません。
たんす預金は、利子がつくことはありませんし、防犯上好ましくありません。
個人年金保険は、利率が抜群にいいので、払い込んだ保険料より、受け取る金額が確実に多くなります。
2、老後の資金を確実に貯められる
銀行預金や、たんす預金は、途中で使ってしまう可能性がありますが 個人年金保険に加入することで貯蓄というより支払いという感覚になるので確実に貯まっていきます。
貯金をしていくのが苦手な人は自由にお金の引き出しができない個人年金保険が向いてます。
3、個人年金保険料控除により所得控除を受ける
個人年金保険の保険料は個人年金保険料控除の対象となるので、一定額が所得から控除できます。
会社員であれば年末調整で一定額の還付を受けることができます。
貯蓄をしながら、所得税、住民税の軽減効果もあるということになります。
このように個人年金保険は、メリットだらけの商品なのです。
デメリットがあるとすれば、支払い期間が終わる前に中途で解約してしまうと元本割れしてしまうリスクがある点だけです。
個人年金保険加入のコツ
個人年金保険加入する際には、まず、①受け取る年金額はいくら欲しいか、②受取期間はどうするかを決める必要があります。
受け取る年金額を高くすれば月々の支払いは高くなるので、無理のない金額に設定しましょう。
受け取り期間で1番多いのは10年確定年金・年金支払開始60歳からになります。
個人年金保険は、支払保険料総額に対して将来どれくらい年金が受け取れるかというところがポイントですので、複数の保険会社から設計書を取り寄せて、比較することが個人年金保険加入のコツといえます。