医療保険のしくみと必要性

医療保険は、病気やケガで入院や手術をした場合の医療費をカバーするための生命保険です。

医療保険は、生命保険の中でも、一番ニーズが高い保険商品といえるでしょう。

医療保険の保障内容は、各保険会社によって、入院保障の日数の違いや、手術の際に受け取る給付金も違いがあります。

また、医療保険の特約の種類はとても多いので、どの保険会社で医療保険を加入するかを選ぶのはなかなか難しいでしょう。

従来は、医療保険は、入院したときの備えとして加入するのが主流でしたが、現在では医療技術の進歩により、入院日数の短縮化や通院で治療をする時代になってきています。

したがって、医療保険の必要性は、入院保障に加え、短期入院対応の特約、外来での手術または、外来での治療対応の特約などの必要性も高まってきています。

医療保険のメリットは、入院、手術をした場合に給付金を受け取れるので、医療費の自己負担をカバーすることができます。

また、最新の治療法である先進医療の特約が付いている場合は、自己負担でしか受けれない先進医療の技術料を給付金でカバーできるので安心して最新の治療を受けることができます。

医療保険のデメリットは、短期入院が増えてきているので、入院日数が短期の場合、給付金が医療費を下回ることがあります。

さらに、各保険会社入院・手術の保障範囲を制限しているので、入院、手術の給付金を受けられない場合もあります。

10年以上前の医療保険の場合は、5日未満、7日未満、20日未満などの免責期間が設定されていることもあるため、その期間内に退院をしたら、給付金が受け取れないということがおこってしまいます。

医療保険の加入の際は、現在の健康状態はもちろんですが、過去の病歴も問われますので、健康状態によっては加入できないこともおこりますし、加入できたとしても、保険料の割増や特約の制限などの条件がついたりします。

あとは、ほとんどの医療保険は掛け捨てタイプなので、解約しても解約返戻金はほぼゼロとなる場合がおおいでしょう。

医療保険を加入する際には、まずはじめに入院した場合、1日あたりいくら給付金を受け取りたいかによって入院日額を設定します。

次に、入院保障の保障日数は60日、120日、180日などの数種類の中から選ぶことができまるので入院保障の保障日数を選択します。

近年は、医療技術の発達により短期入院が増えてるので、60日タイプで対応できる場合は多く、保険料も60日タイプが一番安いです。

しかし、大きな病気やケガをした場合は入院は長期化してしまい、60日タイプでは医療費のカバーはできないので、安いからと安易に60日タイプを選択せず、大きな病気やケガをした場合も想定した上で保障日数を選択するといいでしょう。

次に、保障期間を一定期間の定期タイプにするのか一生涯の終身タイプにするかを選択します。

医療保険は、一生涯備える必要がある保険商品ですから、若いうちに一生涯の終身タイプに加入するのもいいですが、医療技術の進化とともに医療保険は常に進化していくので、定期タイプに加入し、定期的に見直しをしながら継続していくのもいいでしょう。