第2回:新しい保険と今加入している保険を比べる
保険会社は定期的に新商品を出してきますが、「新しい方がいいの?」「新商品がでるたびに見直した方がいいの?」などの声をよく耳にします。
保険会社が新しい保険商品を出す場合は古い商品ではカバーできなくなってきた補償の部分がある場合や新商品を使って保険に入り直してもらう営業拡販的な意味合いも大きいと思います。
では消費者としてはどうすれば良いのかというと新商品と既契約を比較することが大事だと思います。新商品はその時点のニーズに合ったものになっているので検討が必要です。
ここでの注意点ですが、大きいところでは既契約から新しい契約に見直す際に生命保険系であれば解約返戻金はいくらか、今の年齢での契約で保険料がどれくらい上がるかという点です。
長期間契約している場合は保険料が上がることが予想されるため、既契約+新商品の必要な補償部分のみ加入される方が全体的にお得な場合があるからです。
皆さんも保険の新商品が出た際にはきちんと比較検討することをおすすめします。
オンリーワンで営業する保険会社の現状
日本には色々な保険会社があります。
皆さんはどの保険会社とお付き合いをされていますか?保険会社の直販の社員さん達に話を聞くと、最近よく聞く悩みに「自社の商品をお客様にご提案する際にすべての商品がオンリーワンで一番よいですよ!」とは言えない状況となっているということです。
背景としては○○の窓口さんのように色々な保険会社を比較検討して保険に加入できる、乗り合い型と呼ばれる保険代理店が近年、急激に増加しているためです。
消費者にとっては1つの保険会社と付き合うより色々な保険会社の商品の中から自分のニーズに合った商品を選べる方が遥かにお得で公平性があるからです。
また、インターネットの急速な普及により今まで難しいと思われていた保険商品の情報を消費者側が取得できるようになったことも大きな要因の一つだと思われます。
では、乗り合い代理店からは本当に公平な情報が消費者に届けられているのでしょうか?
答えるなら「微妙」です。
保険代理店は保険契約のノルマがあり、販売する保険商品によって手数料が違うため「今月はこの商品を中心に提案しよう」「手数料が高い商品を売ろう」となるのは必然ではないでしょうか。
私は乗り合い代理店も直販社員もどちらが良いとは言えません。
なぜならその人その人によって保険に関する考え方の質にバラつきがあるからです。
考えなければいけないのは保険の本質である「何かあった場合にきちんとした対応ができる」「何かあった場合に備えた提案がきちんとできる」というところだと思います。
付き合いで長期間加入していて何かあった時には担当者が辞めてたなどは完全に保険あるあるとなっていますし、契約書に印鑑を押すのはあなただからです。
保険会社と付き合うのではなく、ちゃんとしたした「人」と付き合いましょう。