生命保険と糖尿病

現代の日本の糖尿病患者は年々増加傾向にあり、今や5人に1人は糖尿病の予備軍ともいわれています。

糖尿病は、完治しない病気ともいわれており、症状は徐々に進行していき、合併症などがおこると長期入院の可能性も高くなり、経済的負担もますます増加します。

そのため、糖尿病の方からの入院などのときの経済的な負担に備えたいというニーズは高いですが、糖尿病で加入できる保険は無選択型や限定告知型の商品が主流でした。

さらに、加入できる年齢が30歳以上や40歳以上などと制限している保険会社が多いのが現状で、小児期の発症が多い『１型糖尿病』の方が加入できる保険がありませんでした。

しかし、最近では保険会社各社、糖尿病の方に対しても間口を広げ始め、ここ数年で大手の生命保険会社から少額短期保険会社まで、糖尿病の方向けの商品のラインナップが増えており、1型糖尿病の方でも入りやすい保険が出てきています。

糖尿病の方でも加入できる生命保険の特長として挙げられるのが、「引受緩和型」、「無選択型」、「限定告知型」です。

しかし、これらの商品については、加入できる年齢に制限があり、小児期の発症が多い糖尿病1型の加入が難しかったのですが、1型糖尿病の方でも加入できる可能性がある保険が登場してきています。

それは、１型糖尿病の方への救済のためのものでもあり、糖尿病の発症の原因は問わず加入できる「少額短期保険」という生命保険です。

手頃で加入しやすい保険料が魅力で、保障内容も糖尿病と合併症に特化した保障内容となっています。

少額短期保険は、保険業法の改正に伴い誕生した新しい区分の保険会社で、 保障内容は、一般的に、保険金が1,000万円以下などの制限があったり、保障期間は１年更新型などと短期型となります。

糖尿病の方が生命保険に加入する際におさえておいて頂きたいポイントは、一般の生命保険に比べて保険料は間違いなく割高になるということです。

また、保障額においてある一定期間は削減されたり、保険金を減額されたり、加入前に入院や手術をすすめられていた場合には保険金を支払われないなど、非常に細かく条件や制限がついていることがあります。

保険に加入したから安心というものではなく、受けられる保障内容と支払う保険料がどの程度見合っているのかを冷静に判断する必要があります。

加入できたという喜びが先行してしまい、加入後に後悔することのないように、保障内容や保険料、制限や条件などを十分に理解した上で加入されることをおすすめします。

そのためにも、まずは保険会社各社の資料を請求し、色々な保険商品を比較した上で生命保険の必要性を検討されたら良いと思います。

自分で色々調べるのは苦手という方は、保険の無料相談などを利用して、専門のFPに色々と相談をされるといいでしょう。