第3回:保険代理店のお仕事って何をやってるの?
近年では来店型の保険ショップが数多く見られますが一昔前までは保険代理店をやっている企業の社長さんや営業マンがお客様に会いに行って契約を行う形が普通でした。
では、保険代理店の仕事って毎日何をやっているんでしょう?保険契約をしている人も知ってるようで知らないような業務内容を簡単にご紹介します。
まず、保険の種類は損害保険(自動車、火災、傷害)と生命保険、第3分野と分かれています。みなさん第3分野といってもピンとこないかと思いますがここでは説明致しません。
基本的に損害保険には保険期間というものがあり自動車保険であれば通常1年で満期を迎えます。損害保険を中心に扱っている代理店は保険契約が増えれば増えるほど継続契約を行わないといけないためこの業務に追われることになります。
なので、少人数で運営している代理店は顧客数に限界があると言われています。また、損害保険には自動車事故や台風など突発的に事故が起こるため、事故対応等のやり取りも増えます。
しかし、損害保険は継続契約さえ頂ければ一定の手数料が毎月入ってくるため新規契約をガンガン募集している代理店より継続契約を中心に業務を行っている代理店の方が多いように感じられます。
ただ、ネット完結の保険商品が売り上げを伸ばしているため継続率も下がる一方のようですが。。。
私としては少し高くても事故等が起こった時に駆けつけてくれる代理店さんの方が安心だと感じる方ですが、ネット完結型もそのようなフォロー体制が年々しっかりしているとも感じます。
その他、契約書や保険会社の監査等もありますがだいたい上記のような業務内容かなぁと。だいぶ怒られるような気がしますが。
生命保険の方を中心にやっている代理店は基本的に新規営業や見直しがメインです。損害保険とは違い一定の期間しか保険の契約手数料がないため新規営業に力を入れるしか道はありません。
生命保険のメインは死亡なので事故率は低く定期的にお客様とコンタクトを取る必要もあまりないからです。(この意見も大手の生保会社などに怒られそうです。)
あくまでも上記は私個人の意見ですが、長い間保険業界を見てきて感じたことで、保険代理店の店主さんの平均年齢はかなり高く、後継者問題も深刻なのでなかなか厳しい業界だと感じます。
みなさんも今加入している代理店の提供しているサービスについて一度、考えても良いのではないでしょうか。
保険代理店の状況の変化について
一昔前までは保険代理店業を営む人は保険業務だけを行っていましたが、近年の集客方法の多様化により色々な業種の企業が保険を取り扱うようになりました。
自動車整備会社は自動車保険を扱うなどの当たり前の流れは根強く残っていますが、お客様を募集する・集めるのはインターネットだけというような今までの地道に営業というよりもネットでガンガン人を集めて契約していくような代理店が多くなり、そのような代理店は全国規模の広域代理店となっています。
よく考えてみれば保険契約をする場合、まずはネットで検索して色々な情報を集めるのが普通になっているのでこのような代理店が多くなるのは時代の流れですね。
現在までは地道に営業していた代理店が集まって保険会社を支えていましたが今後はどのように集客を効率よくやることができるかで小規模な代理店は契約が取れず、大きく集客できる代理店にお客様が集中していくことになるでしょう。
保険会社も大っぴらにWEB完結型の保険を表に打ち出せないのは「小規模な代理店を応援していますよ」というスタンスだからではないでしょうか。
しかし、今後は小規模代理店の生き残る道は無いように思えます。大規模代理店で保険に加入したからといって保険商品自体は同じですしさほどサービスも変わらないというのが今の流れだからです。
小規模な代理店はインターネット集客や顧客サービスについて猛勉強しないといけない時期に来ています。